発達障害の母

お金がなくてバイト三昧の日々

恵子ちゃんと二人、頑張ってはいるけれど

ディスコなんか行けるのは一年に一回がいい所

勉強も大変だし、同じ大学生でも

あのディスコに来てたような

前髪を立ち上げて、まっすぐな髪の毛をなびかせて

ブランド物で身を包んでいるような子たちとは人種が違う

そんな愚痴を言うと

修二は決まって真面目な顔で、少し照れながら

 

「かわいいし、あんな子たちより絶対スタイル良くて

全然、綺麗だよ!」

 

こう、言ってくれるのが待ちどうしくなる

そして、彼の口からぽつりぽつりと

自分の話が出てくるようになった