発達障害の母

結婚の前に二、三ヶ月

実家に帰っていたことがある

父が相手先の格式の高さを心配して

この村から30分くらい離れたところにいる

お茶の先生やお花の先生に通わせてくれた

母はその時、自分の踊りの練習に夢中で

私が通っていることも知らなかったし

今もお茶もお花も起訴は習った

みたいなことを私がいうと


「あら、そんなことできるの?

知らなかったわ』


みたいな人で結婚の時も

娘のことにはなんの興味もなかった


今思えばそんな母を憂いながら

何かと気遣っていた父がかわいそうだ

できるだけ母のそんなところを

家族の中でも見せまいとしていた


母は自分の興味のあるものしか見ない