発達障害の母
夕ご飯が終わると、弟はテレビを見て
私はこたつに首まで浸かって、本を読む
テレビを見ている弟は許せても
寝そべって本を読んでいる私は
母から見たら女の子のくせに怠け者ということで
片付け物をしながら、何かとぐちぐち言われた
母親の言うことを聞かない子供は悪い子供だという
認識はあったが
本の面白さに母親の手伝いをする気にはならなかった
子供を持って、子供の小学校受験や中学受験に奔走した
私が今、思うに小学校三年くらいで
かなり難しい本を読んでいた私のことを考えると
手前みそで、かなり恥ずかしい話だが
自分の子供がこの年で、あのような本を読んでいたら
嬉しくて、勉強の心配などしなかったかもしれない
しかし、その当時の私はその本を読むことは
世の中で一番の怠け者のすることだと
怒られながら、心の中でも悪いことをしている子供だと
いやな気持で本を読んでいたのだ