発達障害の母

私は、いや、世の中の多くの普通の人が

ヤンキーの女の子に顔をしかめるはずだ

私自身の中学、高校の頃に学年に数人

そんな子たちがいたのは知ってはいたが

決して話したこともそばに近寄ったこともなかった

子育てをするにおいても

子供たちが思春期の頃は、そんな友人が

周りにいないか気遣ったものだった

 

それが、今、気が付いてみれば

母親だった・・・・なんて間抜けな私なんだろう

 

まず、好きなものの趣味が悪い

紫の服、安っぽいファーがついているのがお気に入り

バッグや財布はひたすらルイヴィトン

安物の金やダイヤまがいの物が好きで

本物との区別がつかない

私が母が大事にしているか知らずに捨てたら

大騒ぎする羽目になった

 

バイクが好きで、私の友人に久しぶりに会ったら

 

「おばちゃん、えらい飛ばして国道を走っているのを

よく見たよ、さすがに今は乗ってないみたいだけど」

 

遠慮気味な含み笑いとともに、そんなことを言われた

私は母がバイクに乗っているのを見たことはなかった

70代のころに、弟が注意して乗らないようにしたらしい

本当にヤンキーの女子中学生だ