誰一人として康太を見ている人間はいなかった 父は母だけを見ていたし 爺さんはみぃの世話で手一杯 学校の先生ですら康太は問題のある家庭の子供 勉強ができたって、あまりかかわらないほうがよさそうな子 そう見ていた 姉のミキが突然帰って来たあの時はま…
同じ学年で歌のうまい子 顔のいい子 はきはき意見を述べて授業参観で発表する子 母の好きな子は目立つ子だ 私は大人しい体育の苦手な勉強ができるだけの子だった 運動会で目立つ子、それが母の好きな子なのだ 小学校のころ、勉強ができるのはいつも私が一番…
引用をストックしました
引用するにはまずログインしてください
引用をストックできませんでした。再度お試しください
限定公開記事のため引用できません。