その先

会社の応接室に通された

10階建てのビル

大したものだと、上がってきた

秘書の女性は美しい

通されると


「社長は、すぐに参りますから

紅茶とコーヒーと

どちらのしましょうか?」


私が遠慮して、もじもじしていると


「社長に手厚くもてなすように

言われていますから」


そう言ったので、私は少し緊張がほぐれた

紅茶を飲んでいると

ものすごく高そうなスーツを着た

彼が入ってきた

二人の間にはあの電車の中が現れた