発達障害の母

遅く帰ったりすると

母が自分で私の分も料理を作ってくれている

年を取ると自分で料理しなくなるから

できるだけ自分でやって自分で食べるようにしたほうが

認知症対策にもなるなんて話は知っているが

母の料理はまずい

猫舌の上にまともに字が読めないから

大体の感覚で作る

今もテーブルの上に電子レンジで温めた餅を

インスタントのお吸い物と混ぜて

ゆで卵が入れてある

いや、これは本年齢の行った人が一生懸命作るのならば

好感が持てるし頑張っていると褒めるべきなのだろうが

母は私が子供の時からこの手の料理しか作らない人で

せめてインスタントのお吸い物の

お湯の量は書いてある指示通りにしてほしいのだが

適当に入れるから味はもはやしないのだ

それでも、お礼を言って食べ始めると

「今日は村長さんが一緒だっただろう?

さっき、つうちゃんが来て

喫茶店の前に村長さんの車が止まって立って

話していったよ」

つうちゃんというのは母の姉の子供で

私にとってはいとこなのだが

私は彼女が大嫌いなのだ