魔女

その瑞希ちゃんって子は

母親には全く似ていなかった

くうちゃんは人見知りしたり、恥ずかしがる子ではなかったから

 

「くうちゃんは明日ひまだよ

ね!お母さん!」

 

そうハキハキ言うと

 

「あした、遊ぼ!」

 

そう誘った

その、母親にちっとも似ていないずんぐりむっくりの

その女の子は、もっと、恥ずかしそうに後ろに下がった

母親はイラッとしたように

 

「ほら!誘ってくれてるじゃない

瑞希も暇でしょ!」

 

そう言いながら自分の前に瑞希を押し出した