2018-08-17 おばさんであること しばらく甘い蜜のような日々が続いた 明美は三人で会う日も断って 坂の上にのめりこんでいった 夫も息子も気が付かないと言うよりも 明美に全く興味がないのだ 坂の上の甘い言葉、そして、初めての恋 もう、離れたくない、主人とは離婚する そう言う明美に坂の上は 実は莫大な借金があって、君を不幸にしてしまうから 結婚はできないと言う それからは、たびたび、お金の無心があった 一回に10万円くらい、明美には何でもなかった 父が持参金としてかなりの財産を譲ってくれていたし 夫の稼ぎは相当なもので それに手を付けなくとも裕福に暮らしてきたのだ