おばさんであること

「バイトぐらいさせてやればいいのに

ミサ、真面目で硬いからさ~

ま、ここでやるのは俺だって反対だよ

あぶね~、駅前のマック当たりならいいと思うんだけどね」

 

「ミサちゃん、二人の娘に大学行ってほしいって言ってたよ

高校の間は勉強してほしいんだってさ」

 

すると、俊介は頭を掻きながら

 

「下の娘はミサに似てるから

勉強もできて真面目なんだけど

上は無理だな!

俺そっくりなんだから」

 

嬉しそうにそんな話をする俊介

何と長い時間がたったんだろう

満里奈はあの時の彼の気持ちなんかどうでもよくなった

俊介はミサさんをちゃんと選んだことで

二人の娘を持ったいいお父さんになったのだ

私とだったら、どんな生活が待っていたかはわからないけれど

子供は無理だった