発達障害の母
母に対する愚痴はほとんど
「かわいいおばあちゃんじゃない
歳いったら、そう言うもんよ
ちょっと、お年寄りに厳しすぎだよ」
そう言われると心はざわつくばかりだ
誰もが自分の母親と楽しい思い出があるんだと思う
でも、今、振り返ってみて
そんな物はひとつもない
私の子供のころ母は家族の中心でいなければ我慢できない生活で
「今日会ったことを喋るのが大事なんだって
家族は話をするのが一番よ
明るく楽しくね」
もちろん間違っていない
間違ってはいないけれど
母の言うとおりにするのはバカバカしいのだ
母の一日あったことはほとんどが近所の人の悪口だ
母の興味の対象は低レベルで
小学生の私ですらうんざりするようなことばかり
政治の話や学問の話をするのがいいとは言わないが
人の悪いうわさ話を家族のそろった中で
明るく話されると子供ながらにうんざりしていたものだった