発達障害の母
「東京のあ〜ちゃんは
水を得た魚のように生き生きしていて
アパートの前でちょっと見かけただけだけど
ちょうど外車で彼氏が迎えに来ていて
遠くから見ても、この村の呪縛から
解き放たれたように見えたって、
それを見たときに田舎の医者の息子なんか
あ〜ちゃんには何の興味もないだろうな
そう思ったって」
私はそれを聞いて学生時代を思い出した
その頃は自分と他の学生、東京に住んでいる人間達とのの格差を知って
とにかく焦っていた
自分の能力なんてたかがしれているのを知っていたから、自分が東京で一気に格差を埋めるには結婚しかないと感じていた
それならば同じ大学のおぼっちゃま達をだますしかないと、焦っていた頃のことだ
アパートまで外車できてくれるのは、有名デザイナーの息子ではあったが、、愛人の子だったと、思い出す