ミキの遺産

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それを見ても、康太もみぃも全く心当たりはなかった
首をひねりながらも
もう、ミキが亡くなって何年もたつし
何よりも、速水の両親は長いすれ違いや
ミキの謙虚さゆえに、結婚までは色々あったのだが
二人はしっかり結ばれ、結婚できて、速水が生まれたことが
ミキの一生の最高の幸せだったと知っているので
あまり気にならなかった

それから数週間後、一人の若い青年が訪ねてきた
速水が不審に思っていると
それは名刺をお寺において行った男性の孫だと言うことだった

速水はその男性自身でないことで
会うことを拒否しようと思った
今時のことで、怪しい人間はたくさんいる
すると、名刺を置いて行った剣崎氏は数週間前に亡くなったいう
それでも訪ねてくると言うのは
よほどのことだろうと会うことにしたのだ