小百合の幸せ

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人の気持ちを考えずに、思いついたことをしゃべるのに
家に帰れば、父や母は愛にあふれた家庭がある小百合

学校では一日中、友達の間にいるときは
本当に思っていることは心深くに隠して
常に正しい、相手が喜ぶことを話す
授業は全力で受けて、勉強も完璧にする
へとへとに疲れて帰っても
家に待っているのは、いつだって愚痴しか言わない母親
それでもお金があるうちは良かった

大学に入ったとたんに父は死に
母は本妻に殺された
これは文字通り、殺されたのだ
父の葬式に行って、相続についての話し合いがあるから
綾子は先に帰ってと言われた

家でぼんやりしていると、母が倒れたから
すぐ来るように言われ
言った時には母は死んでいた
それも、自分で青酸カリを飲んでだと言われた

「母はそんなもの持っていません」

何度そう言っても警察は
取り合ってくれず、父の親族はみんな揃って
自分で勝手に、みんなが見ている目の前で飲んだと言う