小百合の幸せ

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小百合のように、回りの空気なんか無視して
話したいことを話す
世の中を敵に回したって、怖い物なんか何もない
自分の思ったことをのびのび言って
相手の反応など考えない

綾子にしてみれば夢のようなことだ
だいたい、母は父親の家のお金のこと子供のこと
そして、奥さんのこと
すべてに敵対心を燃やしているけれど

その根底には最初から負けているじゃないかと言う
深いコンプレックスがある

綾子はそれがわかるから、成績も体育も音楽も
そして友人関係も

『ほら、お母さん!大丈夫!私はそっちの子なんかに負けないわ!』

そんな気持ちを言葉には出さないが前面に押し出して
生きてきた
そのためには常にアンテナを張って、間違いは言わない!
誰にだって尊敬されるように頑張る!

そのためには小百合はいつだって横に、見える範囲において
まるで本妻の子供だと思いながら生きてきた