小百合の幸せ

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雅紀は今は女には全く興味ない
だから、小百合が願えば、今ならば別れられるだろう
しかし、章子は計算高い、いや、本質を見る目がある
これから、雅紀はきっと、成功する
そう思っているのだ
康太だってそう思う
何といっても、みぃの会社がバックアップしているのだ

小百合にはそういうことは
全くわからない
未だに、学歴や家柄にこだわっている
それでも、最近は自分のほうがおかしいのかもしれない
そう思うようなところが出てきた

「世の中って、難しいのね」

そんなことを、今、言っている
康太は、この最近の小百合が好ましい

「まぁ、章子は幸せになりそうだし
君も何か趣味を持ったほうがいいかもしれないよ
あ、あと、一週間もすれば仕事にも一段落つくし
二人で旅行にでも行こう」

小百合は戸惑ってしまう
今までは旅行と言ってもいつも家族旅行で
康太にしたら章子のためと言う感じだったのだが
今は純粋に自分を誘っていると思う
小百合はそんなことで、自分が喜ぶとは思ってはいなかったのに
ものすごく嬉しい自分がいることに気がついた