速水の子育て

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「うん。楽しかった!
おじいちゃん、ものすごく
お話がうまかったね
僕もあんな風になりたいな」

そう言って星人は自分の部屋に行ってしまった
最初にこの部屋に入ってきた時からは
考えられないくらい大人になった

「驚いたね。
目の前でぐんと成長した気がしたよ
きっと、今さっき
うちの母親を超えたんだね」

その言い方に速水は笑いながら
その通りだと思った
ずっと、星人が義母に似ていることを
少しの悲しみとともに
心に刺さってきていたので
でも、日本の常識的なことを
一番効率的に入れてくれたのは
義母だった
そして、そこをさっき超えて
いきなり父の顔になったのは
本当に喜ばしいことだし
義母にも感謝だ