そして、恋人へ

優未は何も隠さない弁護士である康太に興味を持った

そして、この離婚はうまく治まった

母親は優未の親権をもったまま実家に帰り

優未が父のほうと暮らしたければ暮らせばいい

そう、決めたのだ

母親はあきらめたように

「あの子が父親を選ぶわけがわかりません

あの家にはさっそくあの女が入ってくるでしょうに」

康太はこの奥さんを可哀そうに思った

もちろん、立派な人だ

この家庭ではこの人だけが真っすぐで間違っていない

「あの、余計なことですが

ちょっと、興味でお聞きしたいのですが

あなたは、どうして、彼を夫に選んだのですか？」

あの様子ならばあの夫は若いころからそう、変わってはいないだろう

若いころからいい加減で女好きだったに決まっている