康太の深淵

何にでもオーバーに喜ぶ
女子高生ならばそれでもいい
康太がミツホを可愛いと思っていた時ならば
それもいいのだが
今になると、それすらうんざりしてくる

銀座の高級スィーツも

「きゃあ~美味しい!」

スーパーの二個二百九十八円のケーキも
同じテンションで

「きゃあ~美味しい!」

慣れてくると、見識を疑いたくなる

そして、大概何をやらせても
失敗する
え?それって小学生でもできるよ
みたいなことも失敗する

話が下手!
うまく説明ができない

同じように東大の学友の中には
そういう人間がたまにいる
しかし、そういう輩は
その専門分野においては天才なのだ