全く何もしないまま
今までなんとか、ごまかしながら
自分の意見も言わずに学校生活を送って来た
正二はもう、上に行く気もなく
ちょっと、反感も持っていた
それを教師は反抗期と取ったが
じいさんは正二が反抗期に入るなんて考えられない
そう、感じていた
「先生、どうして、ここの人たちと同じ人生を
送ったらだめだと思うんですか?
ここの人たちは毎日真面目に仕事をして
ちゃんと金を稼いで
人に迷惑もかけずに暮らしていますよ
そして、その人たちが僕を育ててくれていました
どこがだめですか?」
「いや、もっとまともな仕事があるだろう?
君なら成績もいいし、素晴らしい未来がまってるぞ」
正二はその言い方に笑いながら
「この仕事がまともじゃないなんて偏見ですよ
これだって世の中には必要な職業です」
正二はここで働こうと思っていました
まずはここのオーナーになる
それが目標でした