街の灯り

みぃは笑いながら

「まぁ、色々あって、私が無理やり
押し倒したのよ!
そしたらその一回で赤ちゃんができちゃった」

ミキには何も言えない
みぃが好きになった気持ちはよくわかる
正二はいい人だっただけでなく
男としても魅力的な人だった

「ごめんね」

なんだか、すべて自分の責任のような気がしている

みぃは

「お姉ちゃん、考えすぎ!
あのまま正二が生きていて
私たちがずっとお金のない生活してたら
もっと、早くお姉ちゃんに言いに行ってたと思うけど
正二は死んじゃったし
お金は子供育てるのには十分すぎるほどあるしね
今だって、風俗のやばい両親を持った子供じゃなくって
日本有数のセレブの子供で
スイスに行くまで数か国で育ててるから
五か国語は喋れるし、イケメンだよ
でも、私は風俗のやばい両親を持った子でもいいけどね」

「え?」

「お姉ちゃんやお兄ちゃんって周りと一緒じゃないことに
こだわりすぎ、そりゃ、私だって
そんなに胸を張って言える仕事じゃないことくらい
わかっているけど、胸を張って言わなきゃいいじゃない
自分が幸せなのが一番でしょう」