速水は話が自分のこととは思えない
アイドル?何?え?自分が?

「うちのプロダクションの社長
呼ぼうか?俺もこの子すごいと思う」

速水はその時に彼が演歌で有名な
イケメン歌手だと気がついた

「そうね、彼に頼んだ方がいいわね」

そう言うとすぐに電話をしている
速水は慌てて

「あ、あの、私、歌、歌えません
踊りも無理だし......」

みぃはニヤリと笑って

「歌なんかどうでもなるよ
でも、うちの爺さんとママは
少しは歌えていてから
速水も大丈夫じゃない
それに、速水もの売りはそれじゃないから
任せてちょうだい
あ!でも、すごく嫌?嫌ならやめるよ
でも、速水の才能はそこにしかない気がするけどね」