その先

「僕、おばあちゃんにもあったんだ

でも、僕のことを『汚らしい不倫の子』って言って、目も合わせなかった。

まぁ、そんな人だからお母さんが動けなかったんだってよくわかったし、父さんには

すごくよくしてもらった。

今でもたまに会うんだよ」


私は驚いて信行を見た

父親もニコニコ笑っている

澄子ちゃんは驚きすぎて

もう、たおれそうだ

父親が話を引き取って


「母さんからはあの男に復讐してくれって

名前や住所、当時働いていた

造園の会社を渡されたんだ」