2020-03-10 その先 私は躊躇なく押してみたこの年になると、躊躇したりしている時間はない「どなたですか?」チャイムを押して、ドアホンから出てきた声は澄子ちゃんだったすぐにわかったもう、何十年も前に聞いたあの声だったもちろん歳は取っていたが…「澄子ちゃん?」その、声で澄子ちゃんも「あ、花ちゃん!」そう叫ぶと飛び出てきた私と同様、シワのよったお婆さんになっていたが私には小学校の頃の澄子ちゃんに見えた