ひとつ先

「勉強はパパに似て

よくできるから大丈夫

でも、友達はいらないからね」


私は頷いた


「わかるよ、でも、ママの見栄も考えてあげなよ!トミーが公立に変わったら

赤っ恥をかくのはママだよ

ママの友達関係はそれで成り立ってるからね

トミーの方が大人なんだから

公立行ったって友達は欲しくないんだろ

それなら、今と一緒じゃないかい?」


「でも、無駄なお金!」


私は笑いながら


「大丈夫!トミーの教育費じゃなくて

ママの見栄の代金」


「ああ、そう思えばいいのか

でも、パパが大変じゃん」


「パパはそういう見栄っ張りのママが好きなんだから、いいんだよ」