ひとつ先

「ほら、この道を曲がったところに

動物病院があるだろう

あそこからもらって来たんだよ

捨てられた猫を動物羽病院が保護して

引き取り手を探してたからね」


「アインが欲しいな

アインも僕のこと好きそうだよ」


「おじいちゃんもそうだったね

世話は私がするのに

田舎で飼っていた犬も猫も

おじいちゃんが大好きでね

トミーも似ているのかもね」


「嬉しいな

おじいちゃん、僕の小学校受験の時

すごく心配してくれたんでしょう?」


トミーはいい子で素直だけど

私が見るところによると

少し、子供すぎる

今はもう、中学生だ

こんな婆さんのところに来るよりも

友達と遊んだ方が楽しいんじゃなかろうか

まぁ、息子も大人しい子で

友達が沢山いたわけじゃないから

やはり似たのかもしれない

爺さんだって村で

仲良しの友人がいたわけじゃない

そう言うタイプなんだろう


だからと言ってゲームばかりしている方ではない、もちろん、嫁が厳しく時間制限しているんだけど

ここにもゲームはあるけれど

ここにきた時にはゲームには手を出さない