刷り込み

貞丸は怯えてキナの言うことに

頷いて、ついて来た


キナのアパートに連れてきた


「あそこに住んでたんでしょう?

私、本当の住所は教えてないの

何かあっても、ここにあの店の関係者が来ることはないから、安心して」


それから一週間

ニュースになることもなく

一体どうなったのかわからない

貞丸は怯えていたがキナは


「やっぱりね!

小高は覚醒剤の売人だったからね

死体を見つけたやつだって

警察に届やしないって

思ったんだ

それに、あの店は裏で賭博もやってたし

女の子は大概、ウリもやってたから

誰も警察に届けなかったんだ」