誘惑の花

ゆすり、たかりもするような話も

何人かの知り合いからは聞いた

 

そんな人間だろうか?

一緒に過ごした時間は、短く

付き合ったと言っても二か月もないくらい

京子は彼の中に、京子と通じるような

何かを感じていて、それが数か月たった今でも

心にわいてくるのだ

東京に出て来て仕事は面白い

男たちは学歴も人柄もいい人間がたくさんいる

見た目だって悪くない

ただ、京子はいちいち、俊哉に知性があってスーツでも来せたら、もっと、素敵なんじゃないか

そんなたわいもないことを想像して

会いたいと思っている自分が悲しすぎる

 

それから半年、もう、そろそろ

他の男と付き合ってもいいかもしれない

幸い、付き合わないかと言ってくれる男だっている

 

東京育ちで、小学校から私立!

中高はほとんどが有名大学に行く一貫校

仕事はできるし、まず、一緒にいて楽しいし

っ常識的

田舎育ちの京子にとっては、何もかもがあか抜けていて

少し戸惑ってしまいそうになる