2017-07-16 発達障害の母 千枚田の丘を歩きながら 思いつく限りの汚い言葉を口にした 「あの糞ババァ、ほんとに、死ねばいいのに なんで子供を産もうなんて考えたんだ! 能天気にあの顔をさらして生きていけるなんて 信じられない!」 そんなことをぶつぶつと言っていると 後ろから突然 「誰のことですか? この村、ババァ、たくさんいるからね」 そんな間延びした声が聞こえて 私は驚いて振り向いた そこには立派な青年が立っていた 身長は180くらい、色白の肌に真っすぐな眉 痩せてはいないが太ってもいない 真っ白な歯が美しい 私にはすぐにわかった たぶん、彼が一範だ