発達障害の母

私は東京からいろんな母の喜びそうなものを

いつも送っていたのだが

こうして、母の元に来てみると

価値のあるものや立派なものは

だいたい人にあげたという

見る目がないのは知っていたはずなのに

一万円の扇子を


「あああれって、100円均一のでしょう?

年金の会で街に行った時に

100円均一で立派な扇子が売ってるから

すぐわかったのよ

あれは、あんたの従姉妹のまっちゃんが

欲しいって言ったからあげたのよ」


そんなことを言われると心が折れる

まぁ、あげたものをどうしようと

母の勝手だと私は諦める


30万円の日本人形も村の誰かに

あげてしまっていた