発達障害の母

小学生の私の中に

親に対して理想的な対応をしたい

そう思う気持ちと

自分の中の困った思いや

悩んでいることに対して

何か手を差し伸べてくれるような母親ではないことは

理解していたこともあって

母親とコミュニケーションをまともにとることは

考えてもみなかったことでもあった

父はいつでも酔っぱらっていたし

弟は小さかったし

ただ、本を読んで妄想にまみれて毎日を過ごしていた

しかし、母親はどこからか、家族というのは

何でも話し合うことが大事だと主張し

食事中はひたすら話をしていたが

それは隣人の悪口や

PTAで知り合った親たちの噂話

父は一緒に夕ご飯を食べる時も

母のそんな話をうるさそうに聞きながら

ただ、酒を飲んでいたし

弟はテレビを見るためにただ、ひたすら早くご飯を食べていた