ただ、毎日を
速水はすぐに何があったかを把握した
そんなことは起こるだろうと覚悟はしていた
みいが完璧なブロックとは言っていたが
ものすごい勢いでいろんな人間がネットに群がっているのだ
これからは安全なんて言ってられない
でも、それはそれでいいと思っていた
もし、今、星人にわかっても
そして、星人が反抗してタケオのように
家を飛び出したとしても、それは、覚悟の上だ
「誰に10万払ったんですか?
別に世間にみいおばさんの会社のこと
私や夫の過去なんかが流れても
別に困りませんよ」
平然と言い放つ速水に真澄は驚いた
「何を言ってるの!
こんな恥ずかしいこと!
常識のない人ね」
速水は平然と
「常識がなくて結構です
とにかく、うちは別に何ともないので
好きにしてください
お義母様が気になさるのならば
お金をお払いになればいいわ
うちは出しませんからね」
そう、言って速く帰れと言わんばかりに
扉を開けた