2019-07-10 誘惑の花 俊哉は困った顔をした 「だって、奥さんいるでしょう」 美奈子のことはよく知っていたが 全く知らない顔をした 子供もいるのだ、ここに泊まっていいわけがない 俊哉はすっと、京子に近寄ると うつむいていた京子の顔を覗き込むようにしたかと思うと 軽いキスをした そして、驚いている京子をすっと抱き上げると そのままベッドに押し倒し 「会いたかった」 そう言って抱きしめてきた 京子は何も言えないまま、されるがままになり そして、思い切り抱き返した そう、ただ、会いたかった もし、俊哉が美奈子にあきて ただの浮気に来たのだとしても それでいいと思った