逃走

「4時間も待ったんだよ!

パパからラインのID、聞いてたんだろう?

何の用事があったのか知らないけれど

一言、遅れます!ぐらいはできただろう?」

 

「ごめ~ん、そう言えば、忘れてた!

彼氏がさ~話してくれないから~

それに、おばあちゃん、ラインとかできるの?

どうせできないでしょう?」

 

バカな孫と付き合うのはごめんだ

 

「預かってるカギを出しな!

それから、スマホも!」

 

ちゃっちゃっとライン交換して鍵をもらうと

そこで、別れようとした

すると、チェリーは悪びれもせずに

 

「おばあちゃん、今日はおばあちゃんのところに

泊まったことにしといて!お願いね~」

 

そう言って走り去っていく

本当にバカ娘だ!