逃走

久しぶり、小学生のころ

一度田舎に遊びに来たきり会っていなかった

あの頃から、バカだと思っていたが

やはりバカだ

 

「お父さんから、私のラインのアドレス聞いてたでしょう

何で、時間に遅れた時に連絡しないの?」

 

すると、今気が付いたとばかりに

 

「あ、そうだった!

ごめんごめん、彼氏が離してくれないからさ~」

 

遅れたことを謝るのに

自分の祖母に彼氏の話をするなんて

最近の若い者は、『恥ずかしい』

ということを知らないのかね~

 

「もう、ひとりで行けるからいいよ

鍵をおくれ!あんたはさっさと帰りな!」