魔女

「たしか、あの時、別の叔母が

それじゃ、困るだろうって

茨木の伯母の知り合いの旅館を紹介したんですよ

泊まり込みの中居を募集していて

子供がいてもかまわないってことだったと思うんです

その旅館の住所と名前を言いますからメモしてください」

 

そう言われて、私はそのメモを見てすぐに茨木の旅館を訪ねようと

用意をして家を出ようとしていると

瑞樹ちゃんが突然やって来た

 

「どこかに行くんですか?」

 

「ああ、ごめんなさい。

連絡すべきかと思ったんだけど・・・」

 

そう言って、茨木のことを話した

瑞樹ちゃんは自分も一緒に行くと言って

そのままついてきた

そして、空いている列車の中で静かに話してくれた