魔女

瑞希ちゃんはそのご飯を見ただけで

 

「あ、白いご飯!」

 

それは、ここに来て始めての

感情のこもった瑞希ちゃんの声だった

 

「ふりかけかけて食べてね」

 

そう言うと

 

「ふりかけ?」

 

くうちゃんが

 

「そう、これかけて食べると、すっごく美味しいよ」

 

そう、教えてあげると

嬉しそうに飛びついた

 

「美味しい!!!!」

 

あまりしゃべることはないし

食うちゃんと遊んでる所をみていると

ほんとに無表情でしゃべらないから

面白くないのかと心配になったくらいだ

でも、くうちゃんが言うがままにそばにいるから

側にいたいのだろうとは思う

それが、ふりかけご飯でこの喜びようだ