魔女

でも、私の家では小さなころから

子供に手を挙げることなど論外な家で

親族の半分が学校の先生だったこともあって

子どもは大事にするものだと言う認識だった

くうちゃんを取り巻く環境は可哀そうすぎるのを見て

預かることにしたのだが

くうちゃんは小さいながらもDVの父親の口癖や

母親のだらしない所、そしておばあちゃんのこすっからい所

そんなところが一緒に暮らしていると

くうちゃんの端々に見えてきてうんざりすることもあった

だからと言ってくうちゃんに対してその気持ちを

態度に表すわけにはいかないと

私は学生ではあったがそんな気持ちで

優しくくうちゃんに向き合っていた

瑞樹ちゃんに対するその母親の態度に

私は少し反発した