おばさんであること

明美は少し呆れていたが

美也と二人きりの時に

 

「満里奈って、もしかしたら

ほら、あの、高校卒業した頃に好きになった人

ほとんど、ヤンキーみたいなトラックの運ちゃん

あの人との間に子供が出来ていたら

スミカみたいな子だって思い込んでるんじゃない

だから、スミカに肩入れしてるとか・・・・」

 

ああ、そうかもしれない

ただ、どこの馬の骨とも知れないスミカを

いきなり、家に入れるなんて、なんて無謀なと感じていた

 

美也としてはどこか住み込みの仕事を紹介でもしてくれていれば

それだけで十分だった

明美は大輔のことを聞きたそうだったが

美也は大輔がスミカをどう思っているのか

どうしたいのか、うんざりするような気持で見ていた

スミカのほうには全く大輔を気にするなんて気持ちは無さそうだ