おばさんであること

満里奈を見てスミカは開口一番

 

「おくさま!」

 

満里奈は笑いながらスミカを注意深く見た

汚いジャージのような上下を着ていて

髪の毛も脂ぎっている

スミカは美也にとりあえずのお金をもらっていたから

また、ネットカフェに籠っていたのだ

でも、顔立ちは美しく、やせ細ったそのスタイルは

モデル並みの美しさだった

 

「ねえ、美也

私、箱根にあるホテルの中居さんを紹介しようかと思っていたんだけど

もったいないよね〜

私、ブティックを始めたいって思っていたんだけど

この子、そこで働いてもらうわ

とりあえずは、うちで一緒に暮らして

立ち上げるとこから、がっちり手伝ってもらうわ」

 

美也は満里奈を不思議そうに見つめ

もし、スミカがは何罪を犯すような子だったら

どうするのか?

そう、聞きたかったがスミカの前では言えない