おばさんであること

スミカはよほどお腹がすいていたらしく

考える暇もなく

 

「助かる!」

 

そう言った

ファミレスのテーブルに着くと

すぐにドリンクバーに走り

コーラをがぶ飲みした

サラダと和風のチキンをたのんだ

 

「遠慮しなくていいのよ

なにか、もっと、栄養のあるもの食べれば?」

 

「今、コーラのんだから、落ち着いた!

水も買えなかったからフフフ

それに、絶対太るわけにはいかないの

可愛くないと商売にならないから」

 

美也は驚いた

何の仕事をしているのか、薄々わかってはいたが

ちゃんと、考えている

二十歳やそこらで何でこんな生活をしているんだろう

さっきの話から、大輔と本気で付き合うとかはないらしい

しかし、気になって聞いてみる

 

「大輔とは・・・」

 

「ああ、安心して大ちゃんと付き合う気なんかないから

あたし、一度でいいから高慢ちきなあそこの制服の男子を

見返してやりたかっただけ

前につるんでた子が、あそこの男子にひどい目にあったからね」