おばさんであること

そして、一番腹がたつのは

スミカがそれを

すべて計算済みってことだ


初めて大輔がここに彼女を連れて来た日

流石に美也は根掘り葉掘り

彼女のことを聞くわけにはいかなかった


金髪にクルクルとカールして

ピンクのブラウスに赤いボウタイ

椅子に座るとフルフリのパンティは

よく見えるほどのミニスカート

メイクは濃いし喋ることは

ただただ、感嘆詞のみ


「きゃあ、マジ!うそ!にゃあん!」


美也がキレる前に

妹の柊子がイライラして


「何?どこの学校なの?何年生?」


「妹ちゃん、あんまりかわゆくないね

うちに聞いてんの?

学校なんか行ってないよ

中卒!公立のね!

えっと、歳は二十歳だよ!」