おばさんであること

「この調査は、あ、」


満里奈はすぐに気がついた


「彼の調査を依頼したのは

旦那さんだったの?」


明美は頷いた


「旦那さん、明美のこと気にしてたんじゃない!どんなに苦しんだことでしょう」


美也は優しく言った


「ええ、私結婚して初めて

彼と面と向かったわ!

そしたら、結構ダメ夫だけど

いい男だった」


「それで、どうするの?」


「お金はまだ、十分あるんでしょう?」


明美は頷きながらも

自分の気持ちをどう処理したらいいかわからなくなっていた


「私どうしたらいい?

自分でもわからないの

夫は私を裏切っていなかった

私はバカな恋をしてしまった」


「坂の上さんのこと、まだ、好きなの?」