おばさんであること

明美は調査書を二人の前に置くと

アイスコーヒーをストローも使わずに

一気に飲んだ

そして、今までの坂の上との

いや、自分が坂の上に溺れて行ったことを

さらさらと話

もちろん、お金もどんどん持ち出したことも

二人は感想すら出てこないほど驚いた

最後に明美があごで読んでとでもいうように

その調査書を見た二人とも黙ってそれを読み始めた