おばさんであること

満里奈はここで言おうか言うまいか迷っていた

でも誰かにしゃべりたいのは確かなのだが

さて、この二人はどう思うだろう

でも、この二人ならば後腐れはない

 

「私さ~ちょちょっと、面白いことしてるんだ」

 

美也は満里奈のことだか高尚な趣味なのだろう

俳句とか短歌とかをやってる話で

どうせ鼻につく自慢話かもしれない

そう思った

明美はすぐに

 

「男でしょう?」

 

そう言った

満里奈は驚いて

 

「え?なんでわかったの?」

 

そう言ってしまった

もう、この話はしなければいけない

反応次第ではそれこそ、短歌とか句会の話に

変えようと思っていた