発達障害の母

それは僕も楽しみだったけれど

修二さんも楽しみなようだった

部屋に入っていくと、清潔に整えられた中に

いつだって、僕用の座布団がきちっと置かれていた

始めて行った時にはなかったものだから

すぐに買ってくれたのだろう

そして、家の近くで作ったお茶の葉で

丁寧にお茶を淹れてくれる

僕は日本茶はあまり好きではなかったのだが

このお茶はまろやかで、飲んでホッとする

 

「どんな風に育ったの?」

 

あまりにふわっと聞かれるのだけれど

僕が考え考え

 

「たぶん、普通です

えっと、気が付いたときには

幼稚園受験のために塾みたいなところに通っていました

そこで友達なった子と帰りに公園で遊んだり

楽しかったなぁ~

僕は末っ子なので、その塾も兄が行っていたから

すごくなれていたし、その頃の友達が

今も同じ大学なんて数人いますよ