2018-05-18 発達障害の母 そして、今日初めて会ったばかりなのに これは僕の錯覚なのかもしれないけれど 修二さんにものすごく深く愛されているような そんな気持ちになる 「兄弟は?」 「兄と姉がいます 兄はK商事のニューヨーク支店にいます 姉は司法修習生で来年には検事になると思います」 修二さんはそれを聞くと、もっと、嬉しそうだった 「よかった、よかった、ほんとうによかった」 それから、話というよりも 修二さんの優しい目に見つめられながら 僕は子供のころ母に読んでもらった本の話や 兄や姉とはめったに喧嘩をしない話をなんかを つらつらとした どの話にもよかったと嬉しそうに相槌を打つ