発達障害の母

祖母は今、目の前が楽しければいいと言う雰囲気で

いつだって楽しそうだ

母はずっと遠くを見つめていて

そして、後ろから何かにせかされているような感じの人で

どんなものにも満足しない

もちろん、口にはしないが

僕がどれだけいい成績を取って来ても

学校で一番になれば、次は塾で一番

塾で一番になれば、次は区で、そして、東京で

次は日本で

そんなふうな、終わりのない期待

もちろん、口でそんなことは言わないし

子育ての基本のように大げさに褒めてくれて

そして、喜んでくれるが

その心の奥底には、まだ、足りない!まだ、足りない!

そんな気持ちがあることが透けて見えるような人だった