発達障害の母

私はそのまま、母のそばにいることに恐怖を覚えた

このままでは私は母をきっと殺してしまうのかもしれない

普通の人間ならば、そんな娘の様子を見て

何かただものでないものを感じるであろうに

母は何事もなかったように

洗濯物をストーブの前に置く

私は今までのように、ストーブの火が洗濯物に燃え移る

そんな危険で母が火事を起こしたり、事故で死んだりよりも

何より、私が怖いと思った

その日の夜は自分に震えた

そして、朝まで一睡もすることが出来ずに

朝、一番の電車に飛び乗った