発達障害の母

母はドラマで言葉を覚える

家族は信頼しなければいけない

心を込めて人には接しなければいけない

お互い本当の気持ちを言い合って、心を開かなければいけない

そんな綺麗な言葉をたくさん覚えているが

実際にそれがどういう風なことかわからず

ただただ、家族を語るときはこれらの言葉を言えば間違いない

そんな風に認識をしている

だから、そんな言葉をちりばめて話すのだが

子供の頃の私や弟はその言葉を信じ

そして、父親はそんな風に言われれば

それ以上に母の本当の姿を知っていても

母がそんな風になろうと努力しているのだと思い

母に対して弱い人間になってしまう

だから、母はお金に関してはあからさまに言わないのが

美徳とされている父方の方針を逆手にとって

父が生きているころから好きにしていた